左利き革命

特に内容は左利きに関するものではありません。

#4 自救行為について考える

皆さんは自転車盗まれたことありますか? 僕はあります。4回も。

ほんと大和郡山治安悪い。

自転車盗まれて警察に被害届を出したとしましょう。その後、道端に自分の自転車が放置されてるのを発見しました。どうしますか?

まぁ普通警察に連絡して、そのまま乗っていくでしょうね。

でももし、警察にあとで連絡すればいいやーと思って乗ってたら、逮捕されるかもしれません。

自分の自転車なのに!

刑法にはこんな条文があります。

刑法第242条
自己の財物であっても、他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守するものであるときは、この章の罪については、他人の財物とみなす。

  これによれば、他人に盗まれた自転車も、他人が占有するものに当たるので、他人の財物とみなされ、それを取り返せば窃盗罪その他の罪のの成立余地があります。

 

自分の自転車なのに。なぜでしょう。

 

日本は法治国家です。法の定めた手続きを履践せずに自力での救済を認めれば、結局は自分の力に頼ることになりますから、力の強いものが勝つ弱肉強食の世界ができあがってしまう。

そんな暴力的な世の中を目指すのは本意ではありません。

正当防衛や緊急避難は、所定の手続きを踏んでいては、取り返しのつかない法益侵害がある場合に例外的に自力での法益保護を認めた規定と言えるでしょう。

 

まぁでも実際に捕まっても、自救行為として違法性が阻却される場合が多いみたいですけど。

 

話は変わりますが、第100回全国高等学校野球選手権記念奈良大会が開幕しました。

今年も熱い夏期待してます。

#3 詐欺について考える

こんにちは。lwasaです。

人間とは案外騙されやすいものです。

この前電車を寝過ごして、そのとき二枚持ってる定期の違うほうで間違えて入場していたことに気づき、駅員さんに「入る定期間違えたんですけど」と二枚の定期を提示したところ、寝過ごした駅まで定期圏内だと勘違いしてそのまま退場させようとしてくれました。僕は真面目なので駅員さんにその旨を告げてお金を払いましたが、もしそのまま出ていたらどうなったのでしょう?

 

前回に引き続き結論から述べますと、詐欺罪の成立余地があります。

 

詐欺罪といえば、人からお金とか物を騙し取るイメージですが、今回の場合は財物を手に入れた訳ではありません。しかし、詐欺罪を定めた刑法246条には2項があります。

 

刑法246条2項

前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。 

 

前項の方法ってのは「人を欺いて」ってことになります。つまるところ、人を欺いて本当は払わないといけないお金を払わなくてすんだラッキー!とか、なんか形のないサービスを受けたみたいなパターンは刑法246条2項の詐欺が成立します。これを二項詐欺とか呼びます。まさに今回のパターンですね。

 

今回の事例にはもう1つポイントがあります。それは、行為者が積極的に相手をだましている訳では無いということです。

基本的に二項詐欺は、

相手を騙す(欺罔行為)→相手が勘違いをする(錯誤)→相手が自らの意思で財産上の利益を処分する(処分行為)

という過程を辿りますが、今回は

相手が勘違いをする(錯誤)→相手の間違いを指摘しない(不作為による欺罔行為)→処分行為

という順序になっています。これを不作為による詐欺といいます。

本来、詐欺罪は相手を騙して得したらダメだよ!ってもんですが、今回は相手が勘違いしてるなら指摘しないとダメだよ!ってなってるんですね。

法律で何かをしてはいけません!って禁止するのに比べて、何かをしなさいって命令するのには別に十分な根拠がいるんです。

 

間違って自分の口座にお金が振り込まれたのを知っていながら、それを黙って使ったという事件について以下のような判例があります。

 誤った振込みがあった旨を銀行に告知すべき信義則上の義務があると解される。社会生活上の条理からしても,誤った振込みについては,受取人において,これを振込依頼人等に返還しなければならず,誤った振込金額相当分を最終的に自己のものとすべき実質的な権利はないのであるから,上記の告知義務があることは当然というべきである。

 (最判平成15年3月12日刑集第57巻3号322頁)

民法の信義則を根拠として不作為による詐欺罪の成立を認めています。釣り銭が多いことに気づいて黙って受け取った場合にも信義則を根拠に詐欺罪の成立を認める学説が多数説となってるので、今回の事例でも同様に処理されるのではないでしょうか。

 

ところで話を最初に戻しましょう。

僕は最初「lwasaです」って自己紹介しました。ほとんどの人がなんの疑いもなく「いわさ」と読んだことでしょう。

これの一文字目、大文字のアイじゃなくて、小文字のエルなんですよ。

人とは本当に騙されやすい生き物です。気をつけましょう。

 

 

#2 器物損壊について考える

愛用する自転車と出会ったのは、中学一年の頃なので、はや8年近くの日々が経ったことになります。崖から落ちたり電柱にぶつかったり色々しても壊れず、なんとも頑丈な自転車です。とっとと壊れてくれれば新しいの買えるのに。

 

僕の自転車は色々あって鍵がついていません。この前、駐輪場のおっちゃんが親切で鍵をつけてくれたんですが、他人の自転車に勝手に鍵をかける行為を以下法的に評価してみたいと思います。

 

結論から言えば、他人の自転車に勝手に鍵をかける行為は「器物損壊罪(刑法261条)」が成立する可能性があります。

 

刑法第261条
前三条に規定するもののほか、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

 

損壊ってのは簡単に言えば壊すってことですが、なぜ自転車に鍵をかける行為が自転車を壊したと評価されるのでしょうか。

飲食店の食器に放尿したという事案について、以下のような判例があります。

単に物質的に器物其の物の形態を変更又は滅尽せしむる場合のみならず事実上若くは感情上其の物をして再び本来の目的の用に供すること能わざる状態に至らしめたる場合をも包含せしむる。

(大判明治42年4月16日大審院刑事判決録15輯9巻452頁)

明治の判例なので何を書いてあるのか分かりにくいですが、つまるところ、「損壊」という言葉には、物理的な破壊だけではなく、物の本来の効用を喪失させる行為が広く含まれると解されるということです。

 

自転車の価値っていうのは移動手段としてのものですから、鍵をかけてもはや移動用に使えなくなれば、自転車を損壊したと評価されるわけです。

 

他にも採光用の天窓にビラを貼って光が差し込まなくなったとか、校庭に杭を打ち込んで遊べなくしたとかいう場合にも損壊として評価された事例があります。

 

結論:食器に放尿する奴やばい。

#1 はじめ

ずっと続けている日記の一コマのように、しれっとブログを始めようと思っていました。

 

でもやっぱり始めは始めっぽくしときましょう。

 

日記代わりにはじめたTwitterも、今ではつぶやきが多すぎてその意味をなしていませんので、ある程度のちに思い返したいと考えることをブログの形で残します。

 

自分だけに公開にしてもいいし、そうするべきなのかもしれませんが、寂しさが勝ちました。

 

よろしくお願いします。